これまでに幾多もの名馬が誕生しましたが、テイエムオペラオーが成し遂げた記録の中には現在でも破られていないものがあります。2000年には京都記念から有馬記念まで無傷の8連勝を果たし、天皇賞春と宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念やG2競走3レースを完全制覇し、多くの競馬ファンに衝撃を与えました。

暴露王はこれまでの競馬の歴史を見守ってきましたが、この完全制覇は現時点でも成し遂げた馬はいません。

騎乗していた和田騎手は当時まだまだ若く経験が少なかったものの、オーナーや調教師に支えられてデビューから引退まで一度も他の騎手に譲ることなく騎乗し続けました。テイエムオペラオー以来まだ和田騎手はGIを勝つことができていませんが、そんな状況だからこそオペラオーの偉大さが伝わってきます。

引退後は種牡馬入りしたものの大活躍することはできませんでしたが、彼が記録した最高賞金獲得額はキタサンブラックが破るまで最高を誇っていました。

そんなオペラオーが5月の17日に繋養先の牧場で亡くなっていたことがわかり、すぐに緊急ニュースとして日本中を駆けめぐりました。老いてもなお存在感を失わず輝き続けていた名馬ですし、幾多もの馬が年間無敗に挑み続ける際に今後も思い出すでしょう。