1月の上旬に様々な重賞レースが開催されましたが、今回は中山金杯と日経新春杯にスポットライトを当ててみます。今年の古馬の中距離での勢力図が変わるかもしれませんからね。

中山金杯

まずは1月5日に中山競馬場で行われた、中山金杯。縁起レースという意味合いもあり、1年のはじまりにピッタリですよね。

今年の中山金杯の1番人気はラーグルフで単勝4.5倍。2番人気のフェーングロッテンが4.6倍ですから、誰が勝ってもおかしくない状況でした。ラーグルフは昨年10月の3勝クラス甲斐路Sで完勝し、その前はセントライト記念で5着に入っています。

皐月賞にも出走しており、ジオグリフから0.6秒差の8着ですし、そもそも2歳GIのホープフルSで3着経験があるので、力を持っていることはよく知られていました。

2番人気のフェーングロッテンは、昨年ラジオNIKKEI賞を制し、新潟記念でも3着に入るなど、期待されて当然ですよね。

暴露王が見守る中レースがスタート。最初のコーナーを迎えるまでにはフェーングロッテンがハナを切り、道中も各馬それほど差のない団子状態。3コーナーをカーブし4コーナーを回る頃も各馬かなり密集していて、最後の直線を迎えます。

逃げるフェーングロッテンがかなり粘りますが、その外からラーグルフが華麗に差し切って勝利。2着には中団にいた6歳牝馬のクリノプレミアムが入り、3着は頑張って粘ってみせたフェーングロッテン。

これでラーグルフは条件戦と金杯の連勝を果たし、次走は金鯱賞に向かうと発表されています。金鯱賞は大阪杯の前哨戦的な意味合いもあるので、メンバーレベルも格段に上がるはずですから、その戦いが今から楽しみですね。

日経新春杯

1月15日に中京競馬場で開催された日経新春杯。1番人気は伊藤騎手が騎乗するロバートソンキーで、この馬は前走オールカマーで2着に入り、その時の勝利馬がその後エリザベス女王杯を勝ち、有馬記念で3着に入るジェラルディーナです。

2番人気は昨年のジャパンCで3着に入ったヴェルトライゼンデ。勝ち馬のヴェラアズールから0.1秒差ですから、すでにGI級の力があることが分かります。実際にダービーでも3着に入り、2歳時はホープフルSでコントレイルの2着にも入っています。

ゲートが開くとアフリカンゴールドが先頭に立ち、他の馬を引っ張ります。そして3番人気のヴェローナシチー、キングオブドラゴン、プライドランドなどが前目に付けました。

最後の直線に入って気になったのは、内を走る馬と外を走る馬に極端に分かれていたということです。中ほどあたりを走った馬が少なく、中京の芝の状態もかなり悪かった可能性があります。

勝ったのは外から伸びたヴェルトライゼンデ。2着は人気薄ながら健闘したキングオブドラゴン、3着はプラダリアでした。

中山金杯・日経新春杯の結果をみると、59kgを背負って勝ったヴェルトライゼンデは今年は昨年以上に活躍しそうですし、ラーグルフもさらに力をつけてGI戦線でも活躍しそうですね。

暴露王で競馬の有力情報ゲット