唯一G2レースがなく、最高格の重賞がG3という7月。宝塚記念が終わり、夏競馬の間は競馬から離れる方も多いですが、夏競馬こそ馬券的にも非常に面白いと言われています。
やはり小回りのローカル競馬場での開催となるので荒れるケースも多く、予想のし甲斐もあります。今回は7月1周目に開催された北九州記念と2週目開催の七夕記念の結果をみていきましょう。
北九州記念
北九州記念は荒れることも多い小倉競馬場の芝1200mで行われ、1番人気のヤマニンアルリフラが5.7倍、2番人気ロードフォアエースが5.8倍で、かなりの混戦模様でした。
人気のヤマニンアルリフラは2勝クラスと3勝クラスを連勝し北九州記念に挑んだ馬です。この馬は未勝利戦で勝ち上がれず、なんと2勝クラスで初勝利を挙げています。
ロードフォアエースは2着が相当多く、リステッド競走や通常のオープンでも2着実績があり、北九州記念では久しぶりの勝利を期待されていました。
暴露王が見守る中、レースがスタートすると、最内ヤマニンアンフィルが出遅れてしまいますが、道中では馬群の後方集団に追いつきます。
テンの脚が速いシロンがハナを切ろうと前に出ますが、その内側から必死で先頭に立とうとするクラスペディアがおり、結局はハナをクラスペディアに譲る格好。6ハロン戦ということもあり、道中からかなりの動きがみられました。
3コーナーを回る頃には勢いよくハナに立ったクラスペディアはバテ気味で、シロンが先頭。4コーナーをカーブして最後の直線に向いても先頭はシロンですが、外からタマモブラックタイやロードフォアエースがやってきます。
しかしその後並ぶ間もなくヤマニンアルリフラが先頭に立ち、そのまま優勝。2着には昨年の同レース2着だったヨシノイースターが入り、3着には前走の葵Sを15番人気で勝利したアブキールベイ。北九州記念の好走でアブキールベイの葵Sでの勝利がフロックではないことが証明されました。
勝ったヤマニンアルリフラは状態次第で8月のCBC賞に出走する可能性もあるようです。
七夕記念
七夕記念は福島競馬場で行われ、このレースは北九州記念以上に荒れるイメージがあるG3です。
今年は菊花賞で4着に入り、前走のエプソムCでは2着のドゥラドーレスが1番人気。2番人気はデビューから馬券圏外になったのは1回だけという堅実さが優秀なコスモフリーゲンでした。この2頭とあとはシリウスコルトが他馬よりも少し抜けた人気馬。
スタートが切られると、人気のコスモフリーゲンがハナを切り、少し開いてショウナンマグマ。3番手は2番手のショウナンマグマから6馬身程度離れている場面もありましたが、レースが進むと先行している馬のバラけ具合が均等になり、逃げるコスモフリーゲンのリードも少なくなります。
こういった状態で3,4コーナーを回り、最後の直線へ。コスモフリーゲンに余力があったようでコーナーワークも活かし他馬を引き離しにかかります。十分なリードがあったように見えましたが、GI4着馬のドゥラドーレスが鬼足を披露。
最終的にはコスモフリーゲンがドゥラドーレスをアタマ差凌いで優勝し、3着には人気薄のオニャンコポンが入りました。