12月3日に中京競馬場で開催されたチャンピオンズCは、大混戦という状況でした。
上位人気はいずれも結果を残している馬や新進気鋭の馬たちで、いずれもウィークポイントがあるため悩みに悩んだファンも多いでしょう。
1番人気は今年のフェブラリーSを制し、ドバイゴールデンシャヒーンを除くとかなり安定しているレモンポップ。国内では1着もしくは2着のみで、安定感が抜群ですね。
2番人気は勢いが素晴らしく、チャンピオンズCに挑戦する時点で5戦5勝で無敗のセラフィックコールでした。出遅れ癖があるのでGIで通じるのか、そして後方からの競馬が想定されていたため、不安要素もありました。
3番人気は前走のコリアカップで圧倒的な強さを見せたクラウンプライド。昨年は4番人気ながら2着に入り、今年こそはリベンジを!という思いだったはずです。
そして古豪のテーオーケインズが4番人気で、この馬はチャンピオンズCを2021年に制していて、その他にもたくさんのGIを勝利しています。ここ最近は勝利できていなかったですが、常に善戦はしていたため期待も大きかったでしょう。
この4頭の人気が抜けており、5番人気のハギノアレグリアスからは単勝オッズが10倍以上。
暴露王が見守る中レースがスタートすると、早速大外のレモンポップがハナを切るために内に切り込みます。レモンポップの不安のひとつだった大外枠という点もスタート早々解消されたわけです。すぐ後に馬はいるもののマイペースで逃げることができ、余裕を持って最終コーナーをカーブ。
最後の直線に入っても2番人気や3番手を進む馬に比べて余裕が見られ、残り200mあたりでは突き放しにかかります。
ゴール直前では12番人気(92倍)のウィルソンテソーロが追い込んできて2着に入りますが、レモンポップは安泰。3着には人気薄のドゥラエレーデが入り、1番人気が勝利したにもかかわらず3連単の配当は1,902,720円でした。
2番人気のセラフィックコールはやはり今回も出遅れてレースの流れにうまく乗ることができず10着。3番人気のクラウンプライドは11着に完敗しています。
レモンポップは今5歳。来年は海外に挑戦すると報じられているので、非常に楽しみです。
ダートの中央競馬のGIは2レースしかないため、ダート適性がある馬でも東京1600mや中京1800mに適性がなければ勝利が厳しいという傾向もあります。中央と地方合同でダートのレース体系を見直すことが決定しているため、中央のダートGIの数も増やして欲しいですね。