競走馬として活躍することは非常に難しく、それと同じように種牡馬として活躍することも難しいです。基本的に競走馬としで大活躍しない限り種牡馬になることはできませんので、それが両方で活躍するということは素晴らしいサラブレッドの証にもなります。キングカメハメハは競走馬としても、そして種牡馬としても活躍し、日本の競馬史に燦然とその名前を残しています。
残念ながら体調不良のため今年度の種付けは行われず、種牡馬としても引退していました。これからは功労馬として余生を送る、という状況の時に、訃報のニュースが入ってきました。
キングカメハメハは2歳の11月にデビューし、3歳の9月のレースが引退レースとなりました。現役としてレースに出走した期間は1年にも満たないのですが、NHKマイルCと日本ダービーで脅威のレコードをたたき出しています。非常に印象深い名馬であり、レースで敗れたのは京成杯の3着のみです。この馬がもし現役生活を続けていたならば、よりたくさんのGIを制覇していたでしょうし、日本の競馬史も少し違っていたかもしれません。
天皇賞秋への出走を目指していたキングカメハメハですが、その2週間ほど前に右前浅屈腱炎を発症しての引退でした。NHKマイルCとダービーでの活躍が評価されたようで、最優秀3歳馬に選ばれています。
その翌年から社台スタリオンステーションにおいて本格的な種牡馬生活が開始します。初年度産駒が牝馬ながら6億円という普通に考えてありえない金額で落札され、馬産地におけるキングカメハメハへの注目度をかいま見ることができました。その高い注目度を裏切ることなく、予想以上の種牡馬としての活躍ぶりを見せ、2010年と2011年に2度リーディングサイアーに輝いています。
三冠牝馬のアパパネや短距離アジア王者のロードカナロア、さらにダートでも活躍するベルシャザールなども輩出し、GI勝ち馬の数は優に10頭を超えます。ロードカナロアはキングカメハメハの後継種牡馬として期待されていて、他にもルーラーシップなども種牡馬として注目されています。
もちろんまだ初年度産駒がデビューしていないキングカメハメハ産駒の種牡馬やレイデオロのような現役馬もいるので、暴露王としてはまだまだこれから楽しみです。それだけではなく現在デビューさえしていない馬もたくさんいるため、ロードカナロアやルーラーシップを超えるような名馬が誕生するかもしれません。