競馬界には本当に様々な馬がいて、中には暴露王も驚くほどGIをたくさん勝利するような強い馬も存在しています。それとは対照的に勝利を挙げることなくターフを去る馬も少なからずおり、馬の競走生活は千差万別です。それぞれの馬に特徴があり、それらの特徴が多くの競馬ファンを虜にするケースもあります。例えば現在現役で活躍しているブラストワンピースも魅力ある馬の中の1頭です。

ブラストワンピースはデビュー当初から注目されていましたが、実は誕生後すぐに注目され始めたといっても過言ではありません。生産したのは天下のノーザンファーム。しかしシルクレーシングにおける募集価格は一口当たり4万円ですから、ディープインパクト産駒のような圧倒的な話題にはならなかったようですね。(ブラストワンピースはハービンジャー産駒)

2歳時にデビューを迎えると新馬戦を勝利し、続く条件戦のゆりかもめ賞は0.7秒差の圧勝。迎えた毎日杯も危なげなく勝利し、ダービーでは出遅れながら5着に入っています。しかも勝ち馬のワグネリアンから0.2秒差なのでかなり評価できます。

続く新潟記念は力の違いを見せ付ける形で圧勝し、迎えた菊花賞は1番人気を裏切り4着。もう後がない鞍上の池添騎手にとっても正念場でしたが、もちろんブラストワンピースにとってもとても重要なレースでした。結果は3歳馬ながら古馬のレイデオロなどを抑えて勝利し、GI勝利を成し遂げています。これで順風満帆に進むのか…と思われましたがそうはいかず、2連敗。札幌記念は勝利しましたが、続く凱旋門賞は12頭中11着に敗れています。

帰国初戦となった今年1月のAJCC。出遅れながらもステイフーリッシュに0.2秒差をつけ完勝しています。

ブラストワンピースは力はあるもののムラな面があるように感じます。そういった部分が数多くの競馬ファンの心を虜にしているのだと思います。優等生的で毎回好成績を収める馬ももちろん素敵ですし素晴らしいのですが、ブラストワンピースのように走ってみないと分からない馬にも魅力を感じますね。そして何よりもディープインパクト産駒ではなく、ハービンジャー産駒という点も人気の要因なのかもしれません。

まだまだブラストワンピースは5歳になったばかりです。12戦しか走っていないので、今後はぜひともG2やG3のみならずGIも制し、有馬記念以来のGI勝利を成し遂げて欲しいです。魅力たっぷりで愛するべき馬。ぜひとも応援してあげてください。