3月に入り本格的に重賞戦線が盛り上がりを見せ始めましたが、ここでは古馬重賞に焦点を当ててみたいと思います。
金鯱賞
まず挙げるのは、大阪杯の前哨戦でもある金鯱賞です。
1番人気に推されたプログノーシスは、条件戦を3連勝し、その後は連敗しています。しかし1番人気になるということは、ポテンシャルの高さを多くのファンが理解しているのでしょう。
そして2番人気は牝馬のマリアエレーナでした。この馬は昨年の小倉記念で2着の馬に5馬身差の圧勝をし、その時の3着馬がエリザベス女王杯を勝つことになったジェラルディーナです。ということもあり、当然注目を集めていました。3番人気は4歳馬のフェーングロッテンで、4番人気も同じく4歳馬のヤマニンサルバムでした。
暴露王が見守る中スタートが切られると、外から松若騎手が騎乗するフェーングロッテンが花に立ち、それに続く形でヤマニンサルバム、アラタ、ディープモンスターといった馬群形態でした。3コーナーをカーブして4コーナーにかかる頃になってもあまり馬順の入れ替わりがなく、最後の直線に入り残り200mあたりで外から1番人気のプログノーシスが突っ込んできます。
逃げたフェーングロッテンが2着に残りプログノーシスが勝利を果たし、3着には6番人気のアラタが入っています。
オーシャンS
そして3月4日に行われたオーシャンSは、高松宮記念を目指す馬にとっても重要な一戦でした。
1番人気はジュビリーヘッドの単勝4.3倍、2番人気が4.4倍のヴェントヴォーチェですから、オッズ的にもどの馬が勝ってもおかしくはなかったです。
ゲートが開くと出遅れた馬も見られましたが、先行争いもかなり激化していました。結局ハナに立ったのは吉田豊騎手が騎乗するレイハリアで、ジャスパージャック、オパールシャルムなども続きます。
逃げるレイハリアは4コーナーをカーブして最後の直線に入り残り200mあたりまでは先頭に立っていましたが、その後外からやってきた馬たちに交わされ、最終的にはルメール騎手が騎乗する2番人気のヴェントヴォーチェが圧勝。2着には16頭立ての15番人気だったディヴィナシオンが入り、3着はエイシンスポッター。3連単の払戻金は580,400円でした。
ヴェントヴォーチェはこの後高松宮記念に出走予定ですが、ルメール騎手はドバイ遠征のため西村淳也騎手に乗り替わるようです。このコンビは実は初めてではなく、西村騎手で新馬戦も制しているため、久しぶりのこのコンビによる勝利も見てみたいですね。