2001年、天皇賞(秋)。前年の年度代表馬であるテイエムオペラオー。
2000年は8戦8勝と、無敗の快進撃の活躍を見せ続けていました。
しかし、2001年になると実力に陰りが見えたのか、4戦2勝と、あまり思わしくない成績になっていたのです。
それでも春の天皇賞の勝利、宝塚記念も2位と善戦し、王者としての風格を見せていました。
一方、アグネスデジタルも一風変わったローテーションで勝ち上がってきたという流れで、厩舎全体でレースに賭ける熱い思いがありました。
「芝に弱い」という前評判があり、4番人気ながらオッズは20.0倍という不人気の状態。
そんななか、「無謀な挑戦だ」と言われながらも、思わぬ快走を見せ、勝利を収める結果となりました。
スタート時はメイショウドトウの逃げから始まったのですが、第3コーナーを過ぎたあたりからテイエムオペラオーが前に出てきて、ゴールを射程圏内とするレース展開。
残り200メートルのところで交わして首位に立つと、誰もがテイエムオペラオーが勝つものだと感じました。
しかし、そんななかで追いこんできたのがアグネスデジタル。
ラストスパートでテイエムオペラオーを追い抜いて、見事に優勝を飾るレースとなったのです。