1992年、第26回スプリンターズステークス。初めての短距離重賞レースとして1990年に登場し、スプリントの魅力に取りつかれている多くの競馬ファンの注目を集めました。
今でこそ、スプリンターが活躍できるレースが増えているのですが、当時は中距離戦のサラブレッドが路線変更して訪れるケースも珍しくなかったのです。
河内弘騎手はこのレースを振り返って、「馬が戸惑うことを覚悟していました」と述べています。
冷静なレース展開で、ニシノフラワーの実力を発揮。スプリンターステークス史に残るファインプレーと評されています。
このレースで期待されたのは、当時2,400mだったエリザベス女王杯から参戦したニシノフラワー。距離の長いレースでは涙を飲んだと言われていますが、短い距離であれば好走するのではないかという想いで、出走が決定しました。
レース展開は、サクラバクシンオーが先頭に立ち、その後ろにヤマニンゼファー、ダイタクヘリオスが並ぶというスタート。
前半600mが32秒8という、ハイペースなレースで進みましたが、最後の直線ではニシノフラワーがごぼう抜きをする展開でした。
このレースに勝利し、最優秀スプリンターとしての立場をモノにしたのです。