今年の安田記念には、前走のドバイターフで世界的名馬のロマンチックウォリアーを破ったソウルラッシュや昨年のNHKマイルCでアスコリピチェーノを破って勝利したジャンタルマンタルなど、実績馬が出走していました。しかしこれらの馬には不安材料もありました。

ソウルラッシュは海外帰りであり、しかもロマンチックウォリアーとの死闘を終えてそれほど間が空いていない点が気がかり。

ジャンタルマンタルは半年ぶりのレース。前走の香港マイルは13着という大敗であり、その原因もイマイチわかっていない点が不安…という状況でした。

そしてオッズ的に見ると3強でしたが残りの1頭のシックスペンスは、確かにG2では強い競馬を見せていますが、前走の大阪杯では期待を裏切る7着。

今回は適距離かどうか怪しい1600mという点も不安視されていました。ある意味では荒れる要素もかなりあった安田記念。

多くのホースマンやファン、そして暴露王の期待の中、ゲートが開きました。

まずスタートの時点で、昨年のNHKマイルCを勝っているシャンパンカラーが絶望的な出遅れ。先行争いはマッドクールが内から出て、しばらくの間は先頭を走ります。

ですが、2番手を走っていたウインマーベルが途中で交わし、馬群は3コーナーに入っていきます。この段階ではかなり出遅れていたシャンパンカラーはすでに馬群に取り付いていました。

4コーナーをまわって最後の直線に向いたときには、コーナーワークのせいかマッドクールが先頭でした。ウインマーベルも先頭に立とうと必死でしたが、すぐ外からジャンタルマンタルが簡単に抜き去り、あっという間に突き放します。

最後は外からガイアフォースと1番人気のソウルラッシュがやって来ますが、それぞれ2着と3着まで。

驚くのは、かなり出遅れたにも関わらず、上り3F最速の33.6秒の脚を使ったシャンパンカラーでしょう。

スタートの出遅れを挽回しようと前半にも脚を使っていたにもかかわらずこの結果ですから、普通にスタートを切れていたら勝利していたかもしれませんね。

そもそもシャンパンカラーも安田記念と同舞台のNHKマイルCを勝っている馬ですしね。

勝ったジャンタルマンタルはまだまだ4歳。そして残念ながらソウルラッシュは骨折が見つかりましたので、マイル界はジャンタルマンタルの天下になる可能性もあるでしょう。

ヴィクトリアマイルを制したアスコリピチェーノとの久しぶりの戦いも見てみたいですね。

暴露王で競馬の有力情報ゲット!気になる点を調べてみた。