競馬ファンの話題で欠かせない好レースは、1996年第44回の阪神大賞典でのナリタブライアンvsマヤノトップガン。
前々年三冠馬となったナリタブライアンですが、ケガを負って以降、精彩を欠いた動きしかできずにいました。

一方、マヤノトップガンは前年秋から活躍し、G1でも連勝する実力馬。
圧倒的な人気を誇る馬になったので、ナリタブライアンとしては、どうしても彼を打ち破らなければならないという状況でした。

レース展開は、スローペースで展開するも、スティールキャストが逃げる流れからスタート。
第3コーナーからロングスパートをかけたマヤノトップガンに対し、ナリタブライアンも追いかけるという、新旧スターホースの一騎打ちとなりました。
400mのデッドヒートとも言えるマッチレースの結果、わずかアタマ差でナリタブライアンが勝利。

そこから大きく引き離され、ルイボスゴールドが9馬身差の3着になるというレースでした。
中央競馬史上の名勝負とされていますが、一方で仕上がりきっていない状況でのレースという意見もあります。
また、本当のナリタブライアンの実力が発揮できなかったという声もあり、競馬関係者やファンの間でも評価が分かれるレースと言えるかもしれません。