1992年に開催された第12回ジャパンカップ。このレースは、トウカイテイオーが父であるシンボリルドルフに続き、制覇したレースです。
2015年4月現在、ジャパンカップで親子制覇を果たしたのは、このペアが唯一となっています。
勝ち負けが多い、トウカイテイオーが久々に勝利したレースとして、未だに語り継がれている好勝負でした。

トウカイテイオーは、前のレースである天皇賞(秋)では、7着に沈むという結果に終わってしまいました。周囲の期待を裏切り続けるなか、ジャパンカップに参戦を決定したものの、ユーザーフレンドリー(欧州年度代表馬)、レッツイロープ(オーストラリア年度代表馬)など、そうそうたるメンツを相手に、果たして善戦できるのかという疑問の声も少なくなかったのです。

「思い入れ」による投票によって、5番人気になったものの、期待値の低かったトウカイテイオー。しかし、いざレースになると、リラックスした走りを見せることとなります。そして、4コーナーから最後の直線を駆け上がり、悠々と抜き去っていったのです。

ゴール時、ファンの大歓声に応えたトウカイテイオー。この馬が、未だにファンから愛され続けるレースのひとつと言えます。