中京記念は7月21日、中京競馬場において行われました。肝心の馬場状態は稍重ではありましたが雨は降っておらず、まずまずの状況の中各馬出走しました

1番人気は今年4歳の牝馬であるプリモシーンで、この馬は3歳時にフェアリーSを勝ち、そして関屋記念にも牡馬相手に勝利しています。その後は勝ち切ることはできないもののダービー卿CTで2着、そしてGIのヴィクトリアマイルでも勝ち馬から0.0秒差の2着に入っています。ですからこの馬が1番人気に推されても何ら不思議ではありませんでした。

2番人気はカテドラルで、重賞勝利こそありませんが、2歳時にはデビューから2連勝し、3歳になってからはアーリントンカップで2着、GIのNHKマイルCは3着です。斤量も軽い中京記念では勝利を収める可能性もあり、結果として2番人気に推されました。

そして3番人気には同じく3歳のグルーヴィットが推され、この馬はデビューから2連勝し、ファルコンSで2着に入り、NHKマイルCでは4番人気に支持されていました。NHKマイルCは10着と敗れたものの直線で不利があり、それにもかかわらず勝ち馬から0.5秒差の10着というのはまずまず評価できます。4番人気はミエノサクシード、5番人気はロードクエストと続きました。

スタートが切られるとまず内からグランドボヌールが先頭に立ちますが、それをかわす形でツーエムマイスターがハナを奪い、逃げます。その状態が3コーナーを回っても続き、そして4コーナーをカーブするあたりまで続きます。終始2番手にいたのはグランドボヌール、そしてキャンベルジュニアが3番手、4番手にはコスモイグナーツが続いていました。

4コーナーをカーブして最後の直線に入る頃まで極端な変化はありませんが、直線に入って直ぐに逃げていたツーエムマイスターをグランドボヌールが差して先頭に立ちます。ですがそのまま決まるという訳ではなく、ゴール直前で複数の馬が外からかわし去ります。最終的には3番人気だった3歳馬のグルーヴィットが優勝し、ハナ差で2着だったのはクリノガウディー。そして3着には1番人気のプリモシーンが入り、川田騎手が騎乗する2番人気のカテドラルは8着に敗れています。3歳馬のワンツーフィニッシュとなり、3着馬も4歳と若い馬が上位に入った形となりました。

優勝したグルーヴィットは父がロードカナロア、母父がスペシャルウィークという血統で、もしかすると父ロードカナロアのような短距離で活躍するスペシャリストになるかもしれないと、暴露王は期待しています。