12月21日に中山競馬場で中山大障害が、そして12月28日にホープフルSが開催されています。面白いことに21日、22日(有馬記念)、そして28日に中山競馬場でGIが行われるというのはすごいことですよね。
まず中山大障害ですが、障害界の絶対王者のオジュウチョウサンは出走していません。ですがシンキングダンサー、シングンマイケルといった面々も出走しています。
1番人気はシンキングダンサーでオジュウチョウサンの主戦騎手の石神深一が手綱を握ります。もしここで勝利すれば、別馬での2019年障害GI完全制覇が成し遂げられます。2番人気は5歳のシングンマイケルで、東京ジャンプS、東京ハイジャンプを連勝し勢いに乗っています。そして3番人気には8歳のディライトフルが推され、この馬も連勝中です。
まずはディライトフルがハナを切り、それに続いて人気のシンキングダンサーも前につけます。レース序盤はディライトフルノーリードも大きかったのですが、徐々に後続が押し寄せ、途中で交わされます。
その後先頭争いを演じたのはブライトクォーツ、シングンマイケルです。最後のコーナーを回る頃にはシングンマイケルが2番手以下を振り切り、最後は余裕の状態でゴールインしています。2着はブライトクォーツ、3着はメイショウダッサイという結果でした。
そしてホープフルSは、かなり強力な馬が出走したので話題に上りました。また年内最後の中央のGIということも話題性を後押ししたのでしょう。
1番人気は2戦2勝の無敗で挑むコントレイル、2番人気ワーケアと3番人気のヴェルトライゼンデも無敗。いわば誰が勝ってもおかしくないレースです。
ゲートが開いてスタートが切られると、まず坂井騎手が騎乗するパンサラッサが逃げます。それに続いてラインベック、ブルーミングスカイあたりも前に行き、1番人気のコントレイルは少し前から離れた4番手。3コーナーの手前から徐々に進出し、4コーナーをカーブする頃には2番手まで上がります。
そして最後の直線に向くとあっさりと先頭に立ち、あとは後からやってくる馬に1馬身半差をつけ暴露王も唸る見事な完勝。ゴール前は特に追うことなく余裕の手応え。2着はヴェルトライゼンデ、3着はワーケアでした。
勝利したコントレイルはディープインパクト産駒で、母父はUnbridled’s Song。来年のクラシックでのサリオスとの対戦も楽しみです。2歳GIすべてで結局無敗馬が勝ちましたね。