3月14日に中山競馬場で中山牝馬Sが、翌日の3月15日には中京競馬場で金鯱賞が開催されました。それぞれ古馬の重賞レースであり、前者は牝馬限定戦です。

まず中山牝馬Sですが、1番人気は明け4歳のエスポワールでした。昨年の秋華賞で3番人気に推された実力の持ち主。次走の3勝クラスを勝利し、今回の中山牝馬Sの前走のターコイズSは2着でした。その実力が評価されたこともあり1番人気に推されたのでしょう。

2番人気は実力馬のコントラチェック、そして3番人気はフェアリーポルカ。1番人気から3番人気までの馬が4歳ですから、今年の4歳牝馬の世代は層が厚いのかもしれません。

レースは雪の中で開催され、恐らく関係者だけでなく競馬ファンも驚いたでしょう。逃げたのはモルフェオルフェ、そして2番手にリュヌルージュ…という展開です。とにかく雪がすさまじく、馬が向こう正面にいる時には隊列が分かりにくい感じ。

そんな中3コーナーをカーブし4コーナーを回り、最後の直線に入ります。粘るモルフェオルフェを早い段階でリュヌルージュが交わしにかかります。交わして先頭に立ったと思った時には外からフェアリーポルカが強襲し、優勝。2着はリュヌルージュ、3着はエスポワールでした。

金鯱賞は大阪杯がGIに昇格してからレースの意味合いが少々異なり始めました。今年も有力馬が出走し、圧倒的1番人気だったのは昨年の皐月賞馬のサートゥルナーリアです。秋には神戸新聞杯で素晴らしい強さを見せ、また有馬記念では優勝したリスグラシューから離されたものの2着に入っています。

2番人気はロードマイウェイで、重賞も含む5連勝中で金鯱賞に臨みました。父のジャスタウェイと同じように連勝街道を歩んで、GIも勝つのか…と想像したファンも多いはずです。3番人気はラストドラフト、4番人気はニシノデイジーでした。

スタートが切られると、内田騎手が騎乗するダイワキャグニーがハナを切ります。それに続いてマイネルファンロン、サトノソルタスという体形でレースが進み、3コーナーを迎えます。この頃には手綱を激しく動かすジョッキーも見られ、4コーナーを回って直線に入ると複数の馬が先頭争いを演じます。ダイワキャグニーが粘る中、人気のサートゥルナーリアが差し切り、優勝を果たします。2着にはサトノソルタス、3着にはダイワキャグニーが入りました。

ここを勝利したサートゥルナーリア。次走は大阪杯です。念願のGI3勝目を成し遂げられるか要チェックです。暴露王も応援しています。