日本のトップジョッキーであり、世界的にも名の知れた武豊騎手。以前から海外のレースに積極的に騎乗し、その実力を見せ付けてきました。そんな武豊騎手ですが、今年のフランスオークスに参戦することが発表されました。

驚いた競馬ファンも多いかもしれませんが、騎乗する馬のオーナーの名前を見ると納得できる人もいることでしょう。その馬主の名前はキーファーズであり、武豊騎手が騎乗して凱旋門賞を制したいという目標を語っていたほど、武豊騎手との間柄は親密なようです。

今回騎乗する馬はアマレナという馬で、この馬は日本人の小林智調教師がフランスで管理しています。この調教師はフランスのシャンティイ競馬場に厩舎を構えているので、同じくシャンティイ競馬場で開催されるフランスオークスはまさに地元の大レースという形です。日本人がオーナーで日本人が調教師の馬に日本人ジョッキーが騎乗してフランスオークスに出走するというのは非常に珍しく、もちろん史上初めて。暴露王もとても注目しています。

アマレナは父がSoldier Hollow、母父がTiger Hillという血統です。Soldier Hollowは現役時代にドイツのGIレースやイタリアのGIレースなどを制し、活躍していました。Tiger Hillはエルコンドルパサー勝利したサンクルー大賞の2着馬であり、この馬もドイツを中心に活躍していました。ジャパンCにも挑戦した経験があり、日本人にもなじみ深い血統となります。

アマレナは現在2戦2勝で負け無しの状態でオークスに挑むことになります。ちなみにフランスオークスはディアヌ賞の別名でありシャンティイ競馬場で行われますが、過去にはロンシャン競馬場やトランブレイ競馬場でも行われたことがあり、1848年にはヴェルサイユ競馬場で開催されています。今年で171回目という長い歴史を持っていて、2016年には無敗のまま引退したラクレソニエール、2014年にはデビューから6連勝を果たしたアヴニールセルタン、そして2008年には無敗のまま凱旋門賞などを制し、7戦7勝のまま引退した最強牝馬のザルカヴァも制しています。