7月には函館2歳Sや小倉サマージャンプといったG3競走も開催されています。これらのレースは決して派手なわけではありませんが、重要度が高いです。特に函館2歳Sは2歳馬にとって初めての重賞でもあるので、今後の2歳馬戦線を占う意味でも大切です。
函館2歳Sは7月21日に函館競馬場で行われ、1番人気はレッドヴェイパーでした。この馬はデビュー戦を0.0秒差で勝利し、初めての重賞で1番人気に推されています。圧倒的な強さを見せる勝ち方ではありませんでしたが人気になるというのは、実力を感じさせたのでしょう。そして2番人気はルメール騎手が騎乗するタイセイビジョン、そして菱田騎手が乗るパフェムリが3番人気でした。
レースがスタートすると、さすが2歳戦。出遅れが目立ちます。そんな中と結果的にハナに立ったのは藤岡騎手が騎乗するビアンフェです。そしてリュウノゲキリン、プリンスリターン、ヤマメなどと続きます。3コーナーをカーブするあたりで逃げるビアンフェに他の馬が並びかけようとしますが、ビアンフェの余力は十分。
直線に入るとビアンフェが他の馬をあっさりと突き放し、結果的に2着のタイセイビジョンに1馬身4分の3差をつける圧勝。今後が非常に楽しみな馬です。勝ち馬の父はキズナ、母父はサクラバクシンオー。今年が初年度産駒となるキズナですが、早速結果を残しました。
7月27日に行われた小倉サマージャンプは、1番人気が単勝1.6倍のメイショウダッサイでした。そして2番人気がタマモプラネット、3番人気がボナパルトと続きます。
スタートを切ってハナに立ったのは人気のタマモプラネットです。それに続いてアグリッパーバイオや人気のメイショウダッサイが続きます。順調に逃げていると思われたタマモプラネットですが、レース途中で故障発生したようでずるずると下がります。その後はメイショウダッサイが逃げる形になり、2番人気手にボナパルトという形。
ゴール直前の4コーナーをカーブしたときにはすでに大勢が決しており、メイショウダッサイの勝利か、もしくはアグリッパーバイオが差し切るか…という状況。結果はそのままメイショウダッサイが逃げ切り、2馬身差でアグリッパーバイオ、3着には2着から7馬身離れたメイショウタンヅツが入っています。
タマモプラネットの他にもサウスオブボーダーも途中で競走中止しています。両頭、両騎手とも無事だったようなので、まずは一安心です。